middle east travel cancellation flight refund

生活経済3月7日· 6分で読める

2026年3月、米国・イスラエルによるイラン攻撃とその報復により、中東6カ国が「渡航中止勧告(レベル3)」に引き上げられました。すでに航空券やツアーを予約していた方にとって、いま最も気になるのは「キャンセルしたら全額返金されるのか?」という点でしょう。

この記事では、航空券・パッケージツアーそれぞれの払い戻し条件と、全額返金を勝ち取るための具体的な手順を整理します。

渡航中止勧告(レベル3)が出ると何が変わるのか

外務省が2026年3月5日に発表した渡航中止勧告の対象は、クウェート、バーレーン、カタール、UAE、オマーンの全域とサウジアラビア東部の計6カ国・地域です。

「レベル3」が出ると、パッケージツアーでは旅行業約款上の「不可抗力」に該当し、旅行会社は催行中止+全額返金の義務を負います。一方、個別手配の航空券や宿泊は旅行業約款の対象外で、各社の独自約款が適用されるため、自動的に全額返金とはなりません。ここが最大の落とし穴です。

実行ポイント: まず自分の予約が「パッケージツアー」か「個別手配」かを確認しましょう。対応ルートがまったく違います。

パッケージツアーの払い戻し:旅行会社別の対応

2026年3月8日時点で、主要旅行会社は以下の特別対応を発表しています。

旅行会社 対応内容 対象期間
JTB 中東5カ国行きツアー催行中止・全額返金 〜3月末出発分
HIS 対象ツアーキャンセル 〜3月3日出発分(以降は順次拡大の可能性)
令和トラベル 中東地域・中東経由便の全額返金 〜3月15日出発分

パッケージツアーの場合、催行中止の連絡を待つだけでOKです。ただし旅行会社からの連絡が遅れるケースもあるため、マイページや予約確認メールで最新ステータスをこまめに確認してください。

実行ポイント: 旅行会社からの催行中止連絡がなくても、渡航中止勧告が出ている期間の出発分なら、自分から連絡して全額返金を求められます。

航空券の払い戻し:航空会社別の明暗

個別手配の航空券が最も対応が分かれるポイントです。

欠航便は原則100%返金

航空会社の都合(欠航・運休)による場合は、航空券の種類に関係なく全額払い戻しが原則です。中東の主要空港が閉鎖されている現状では、多くの便が欠航扱いとなっています。

航空会社ごとの特別対応

航空会社 払い戻し対応 備考
エティハド航空 未使用は全額返金、一部使用は按分対応。ペナルティ免除 2月28日以前発券・3月7日以前出発が対象
大韓航空(仁川→ドバイ) 未使用航空券は手数料無料で全額返金 3月8日まで運休措置
JAL(ドーハ線) 運休に伴い対象便は全額払い戻し ドーハ空港閉鎖により直撃
ANA 欠航便は振替または全額払い戻し 中東経由欧州便は迂回ルートで運航中

意外と見落とされがちなのが**「中東経由便」**の扱いです。目的地が中東でなくても、カタールやUAE経由で欧州へ向かう便を予約している場合、経由地の空港閉鎖により欠航となるケースがあります。この場合も欠航扱いで全額返金の対象になります。

実行ポイント: 欠航通知を受け取ったら、航空会社のウェブサイトまたはコールセンターから速やかに「払い戻し(refund)」を選択してください。「振替(reroute)」を選ぶと返金は受けられなくなります。

「欠航ではないが行きたくない」場合の対処法

渡航中止勧告が出ていても、便が飛んでいる場合は扱いが異なります。たとえばANAの日本発欧州行き(北極ルート)は通常運航しており、この場合は自己都合キャンセルとなり、通常の取消手数料がかかります。

ただし、消費者として交渉の余地はあります。ポイントは以下の3つです。

  1. 外務省の渡航中止勧告ページのスクリーンショットを保存する
  2. 経由地・目的地の空港閉鎖を報じるニュース記事のURLを控える
  3. 航空会社に「不可抗力による渡航困難」として書面(メール)で払い戻しを申請する

電話だけでなく書面で記録を残すことが重要です。後日、消費者センターや国民生活センターに相談する際の証拠になります。

全額返金を確実にするための5ステップ

ステップガイド

1

予約種別を確認する

パッケージツアーか個別手配かを確認。予約確認メールや予約番号を手元に準備

2

航空会社・旅行会社の特別対応を確認

各社の公式サイトやSNSで中東情勢に関する特別措置の最新情報をチェック

3

欠航・催行中止の通知を確認する

マイページやメールで欠航通知があるか確認。通知があれば全額返金の根拠になる

4

払い戻しを申請する

航空会社ウェブサイトから払い戻し申請。電話の場合は日時・担当者名を記録

5

証拠を保存して返金を待つ

申請画面のスクショ、確認メールを保存。通常2〜4週間で返金処理完了

知っておきたい反直感的な事実

旅行保険の「旅行キャンセル費用補償」は、渡航中止勧告では使えないことが多いのをご存知ですか?多くの旅行保険は、戦争・テロ・政府の渡航制限を免責事項としています。つまり、今回のような事態こそ保険が必要なのに、実際には保険金が下りないケースが大半です。

だからこそ、航空会社や旅行会社への直接の払い戻し交渉が最も確実なルートとなります。

まとめ:いま取るべき3つのアクション

中東の渡航中止勧告が出ている2026年3月時点では、パッケージツアーはほぼ全額返金、個別航空券は欠航便なら全額返金が基本です。

  1. 外務省の海外安全ホームページで最新の危険情報を確認する
  2. 航空会社・旅行会社の特別対応ページを確認し、払い戻し申請を行う
  3. すべてのやり取りを書面(メール・スクショ)で記録し、万一の際は国民生活センター(188)に相談する

情勢は日々変化しています。本記事の情報は2026年3月8日時点のものです。最新の運航状況と各社の特別対応は、必ず公式サイトで確認してください。


出典

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